脳について

脳はヒトをはじめ、多くの生物において最も重要な臓器であり、そのために他の臓器とは異なった特徴をたくさん有している。

1.神経細胞は約120億とされている。しかしその10倍の数を提唱している学者もいるくらい、正確な数はわかっていない。

2.原則的には再生せず、年齢とともに減少していくとされていたが、最近の研究では、神経幹細胞があれば、老人になっても神経細胞は増えることが判明してきた。そして運動(散歩など)はそれを増やす効果があると指摘された。

3.脳の重さは約1400g、体重の約2%。

4.エネルギ-源は主に酸素とブドウ糖。それも脳内に貯蓄できないために、絶えず血液からの供給が必要となる。低酸素状態や、低血糖や、首をしめて血流が途絶える等が生じると、意識を失うのは、エネルギ-不足になるためである。(酸素とブドウ糖を充分に補給して勉強すれば賢くなるはずである!?)

5.脳血流は750〜900ml/分、心拍出量の約15%。平均潅流時間は8〜10秒。つまり1分間に6〜7回血液が入れ替わっている。

6.体内総酸素消費量の約20%を脳で消費。

7.脳血管は終動脈といって、ある部位を支配している血管は唯一である。よって、その唯一の血管(これを終動脈と言う)がつまると、その栄養されている部位はエネルギ-不足になるのである。これを血管の閉塞による脳梗塞と言うのである。

左図では色が異なっている部分は血流分布が異なっており、このように脳では血流の潅流域は決まっている。



8.重要な臓器であるために、その保護策もたくさん用意されており、血圧の変動に関係なく、脳循環を一定に保とうとする機構(これを脳循環の自己調節能という)が有名である。つまり、血圧が180mmHgであろうが、100mmHgであろうが、脳での血流は一定になっているというものである。しかし、ある一定の範囲を越えてしまうと、血流が異常に増加したり、減少したりする。

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